事業を始めるのにどの程度の資金が必要なのでしょう。一番気になるし、一番わからないところでもあります。店には勤めて色々と技術も身につけてきたけれど、店を作るのにどんなものにどの程度資金がいるのか解りません。それを一つ一つ解明していきましょう。

○一番典型的なビルにおけるテナント開業を例に考えてみます。
詳しい金額の背景はまた別頁で解説しますが、一般的な金額を入れてみました。
ブーランジェリーカフェ 18坪 スタッフ3,5人体制

項目

金額

解説
開業準備資金

600,000

開業までの3ヶ月の生活資金です
テナント契約に必要な資金

1,000,000

家賃20万・保証金4ヶ月・手数料1ヶ月
店舗工事費

8,000,000

インテリア施工・空調給排水電気工事
什器備品

2,000,000

カウンター・展示用什器・イス等
製造機械・厨房機器

4,000,000

製造機械・シンク・作業台・冷蔵庫など
道具類

700,000

厨房に必要な道具等
雑材

300,000

レジ周りの道具・包装資材など
初期仕入れ用資金

400,000

スタートに必要な材料費など

合計

17,000,000

初期必要投資額

保証金は預かり金なので正確な意味では投資額に入れるものではありませんが
スタート時に必要なおおよその目安はこのような金額になります。
1000万を借り入れ、700万を自己資金でまかなったとしましょう。
それを10年で返済するとするならば借り入れに対する毎月の返済額は10万円程度です。

店を運営するときに毎月かかってくる必要経費は
いったいどのようなものがどの程度出てくるのでしょう。
これは、毎月の売上によっても変化する部分も含んでいますが、
毎日の平均売上を8万円と想定した時を算定してみます。

項目

8万/日としたときの月経費

解説
家賃

200,000

繁華街の価格ではありません
水道・光熱費

150,000

オーブンを電気としています
通信費

10,000

電話・インターネット
BGMなど雑費

50,000

消耗雑費も含んでいます
材料仕入れ

500,000

原価比率25%程度の設定
人件費

500,000

2.5人分のアルバイト費用
返済

100,000

借り入れの返済
減価償却

80,000

自己資金分の償却
価値が減っていく分をストックしなければいけないという意味です。

合計

1,590,000

一月分の経費となります

パンの販売

50000×25=1250000

1人で製造と考えた
物販売上

3000×25=75000

関連商品の販売
カフェ売り上げ

30000×25=750000

16席くらいの設定
合計

2,075,000

月の売上

月の収支

2,075,000-1,590,000=485,000

この場合残った数字が個人経営的に言うと経営者の収入という形になりますが
これからまた税金や保険料が引かれることになります。

自分の店を開き、色々と精神的にも肉体的にも疲労し、一生懸命働いて一日の売上が80,000/日程度ですとこの程度の数字になります。数字を適当にいじって色々なケースを考えるために、サイト上にエクセルファイルを置いています。それをダウンロードし、自分なりの計画を作ってみてください。とてもデリケートな部分で経営が成り立ったり、成り立たなかったり、なかなか難しいものです。

さて、重要なところはこの数字は実際にはオープンしてみないと本当のところはわからないということです。シリアスに見たときの数字をいくつか作り、その場合の対処の方法を考えておくことが大切です。最初のスタートでは平均販売額が5万〜6万/日で成り立つ内容の計画まで立てておくべきでしょう。数字を見ればわかりますがウェイトの大きなものは固定経費の家賃と、人件費です。これらをいかに抑えながら優位な場所と人材を確保できるかが大きな問題です。


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